新生活空間は思い出の振り袖と共に
「荷物が多いので、何とか収納場所を増やしたい。和室の押し入れをクローゼット収納にしたい。」と と希望されたKさんは、ホームケアでキッチンのリフォームをされたSさんのご紹介である。たまたま KさんがSさんを訪問した時、キッチンの改装工事に気づき、Sさんのお話を興味深く聞いてくださった という。というのは、既にT社から、リフォームの見積もりを受け取っていたからだったとのこと。しかし、十分な説明を受けていないため、不安になっていた時でもあった。「見積もりは複数からとった方が いいですよ。」というアドバイスをSさんから受けたKさんは、早速、ホームケアからも見積もりをとる事 に決めた。Kさんはご主人とのお二人家族だが、相当の荷物があったため、その収納に、頭を悩まし ていた。
そこで、二間続きの和室押し入れを改装し、クローゼットに作り直すのが、一番良い方法だ と考えたご様子。しかしながら、立派な二間続きの和室を改装するより他に方法はないだろうか。じっくりとお話に耳を傾け、提案を探っていく。
「まず、荷物の整理をしましょう。置く場所を移動して片付くものは配置を変えて、不要な物はこの際 処分しましょう。」 自分の話を真剣に聞いてくれたこと、説明に誠意が感じられたことから<この人に任せても大丈夫だ!>と確信したという。工事の依頼を正式に請け、早速、荷物のチェックが始まった。
不要品については、ホームケアの女性社員が、その確認作業のお手伝いをさせていただいた。 Kさんと一緒になって荷物の整理を担当した女性社員は、その荷物のひとつひとつの思い出をお伺いして、感傷的になったり、ホームケアのチャリティーバザー用に、まだまだ価値ある品を戴くという、嬉しいおまけも付き、楽しくお手伝いをさせていただいた。なんと、荷物の移動と整理で、最初の荷物の半分になったのは驚きであった。
更に、深く、お話をお聞きすると、奥様の一番の不満は、ご主人がダイニングで煙草を吸いながらコンピューターへ向かうこと。そこで、ご主人には気兼ねなく、煙草を吸いながら、コンピューターへ向かうことができるよう、2階へ自分のお城スペースを造ることを提案。 K邸には6人用の大きなダイニングテーブルが中央へ置かれ、かなりのスペースを専有している。2人家族にしては、大きなテーブルだがこれは、奥様が自分へのご褒美として購入されたもの。それだけに大変、気に入っている。スペースはとるが、奥様の気持ちを優先して、計画を進める。こうして、当初の荷物収納スペースの確保希望から、快適な生活を見直すことへと発展していった。
看護士を退職された奥様は、これからキッチンで過ごす時間が確実に多くなると考えられる。そこで、キッチン周りの充実と、勝手口の新設。快適さを求め、トイレも改装となった。当初の希望と、一見かけ離れたように思えるが、実は、一番望んでいたのは<快適さ>だったのだ。ご自分では気づかないことが、じっくり話し合っていく中で明確になっていく。時間はかかるが、後悔しないためには大切な作業、手抜きはできない。


20数年前、お嫁に来る時、お母様が持たせてくれたという箪笥は、一部部品を修理して蘇り、お知り合いに贈呈、大変喜んでいただいた。実は、その箪笥の中に大切な着物、奥様が成人式で袖を通した振り袖がしまわれていた。その振り袖を、いつも身近に置きたいという、奥様のひとつの夢があったと言う。それでは、その夢を叶えましょう。 1週間後、リフォームが完成!いよいよ、振り袖が、衣桁へと掛けられた。感無量の奥様。二十歳の奥様がそこにいた。多分、ご主人も、若かりし奥様を想い、素敵な気分になっていたのではないでしょうか。和小物が大好きな奥様が、お部屋に合わせ、それらを飾り、一層、和室を引き立てている。前にもまして、生き生きした奥様から、住まいが変わると、こんなにも、清々しく、心満たされるものなのだと感じさせていただいたリフォームであった。
<生き方は住まい方!>との想いを強く強く感じる。ご自分の感動を身近な方に伝えてくださるK邸奥様は、元看護士仲間のYさんを紹介して下さった。当時、S社から、新築そっくりさんの見積もりを依頼している彼女の相談にのってほしいというのだ。Kさんのリフォームの話を聞いたYさんが、ぜひ、その会社を紹介してほしいとのこと。Yさんも又、代表、廣井と話し<誠意>を感じた、売り込みではなく、親身になって、相談にのってくれたと、心が動き、大がかりなリフォーム工事を依頼してくれた。2年後、Kさんより、あの大切にしていた、存在感ある、ダイニングテーブルをホームケアで使ってほしいと連絡が入る。「友人から、ひとまわり小さなテーブルをいただいた。でも、今までのテーブルは 大変大切にしていたので、リサイクルショップへは出したくない。ぜひ、ホームケアさんで使っていただきたい。」と。勿論、ふたつ返事で、有り難く頂戴した。いまでは、介護ショップで、お客様との打ち合わせテーブルとして活躍している。大変座り心地の良い椅子6客は介護ショップと本社で分けて、毎日お世話になっている。
工事をさせていただいて、それで、お付き合いが終わりというのではなく、こうしてお客様との繋がりを持ち続けさせてもらえるのは、大変幸せなことである。仕事を通して、人と人の心の繋がりの中に喜びがあると実感している。Kさんがホームケアを熱く応援してくださるあまりの、厳しい意見、感想も率直に言って下さるのも有り難い。「クレームがあっても顔を出す。用事がなくても顔を出す。とにかくお客様に会わないとダメよ。皆、顔を出してくれるのを待っているんだからね。」その通りです。そうだ、もう暫くお会いしてないですよね。早速、明日、お伺いします。そして、Kさん自慢の振り袖と、とびっきりの笑顔から、たくさんの元気をもらいましょう。
ホームケア 山田和子





