2007年9月
日本人の平均寿命は世界一の長寿で82歳ですが、日本の住宅は(96年建築白書によると)平均寿命が約27年と米国の44年、英国の75年等と比べ、先進国の中では世界一の短命です。世界一長寿の日本人は、世界一短命な住宅に住んでいることになります。
理由は多種あると思いますが、30年間建築不動産の仕事をして感じることがあります。住宅も使い捨てにしている、使い捨てにせざるをえない環境がある、ということです。
日本では10~15年で住宅の価格が1~2割になってしまいます。きちんとメンテナンスをしていても、あまり差はありません。
住宅は通常、最大の財産です。その財産の目減りを防げないとしたら、住宅に手を掛けたくなくなるのもしかたないかもしれません。
国交省は「住宅履歴書」の制度づくりを2008年度から着手します。良い住宅が適正な評価を受ける、当たり前の環境が早く整備されることを願います。
(廣井)



